名刺作成に関してどのようなものが相手が受け取った時にいいものであるかということは、自分がどういうものをもらえば便利でいいものかを考えればよい。たくさん名刺をもらう中で何が一番便利かというと、やはり、写真入りのものが一番もらって助かると思います。だから、名刺作成の時は、写真を入れるというのを標準ルールにしてほしい。
角川グループとニコニコ動画が手を組んだ電子書籍サービス「ニコニコ静画(電子書籍)」の公開に合わせ、角川グループホールディングスの角川歴彦会長と、ドワンゴの川上量生会長によるトークセッションが開かれた。誰でもコメントを投稿できる時代の電子書籍や著作権、日本で電子書籍を販売したいAmazonの動向などを語り合い、ライブ配信したニコニコ生放送には約1万7500人が来場した。
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●提携のきっかけは
角川グループとドワンゴは約1年前に包括的な業務提携を発表。角川の電子書籍プラットフォームとニコ動を連携させる計画を明らかにした。
提携について、角川会長は「週刊アスキー(アスキー・メディアワークス)の1000号記念で表紙を全部集めた時に、アニメ表紙の号があって、できが良かった。初音ミクの表紙もあり、初音ミクはニコ動だから、ニコ動とやったら面白いハーモニーができるのではないか」と角川側から持ちかけたことを明かした。
川上会長は「角川グループのアニメなどはニコ動になくてはならない、勝手に使っていたコンテンツ(笑)。色んな出版社がある中で、角川グループと一緒にできたのは良かった」とした。
●2次創作がコンテンツの寿命を延ばす
ニコニコ静画(電子書籍)では、角川グループが運営する電子書籍配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」のコンテンツの一部を閲覧できるほか、角川グループの人気コミック毎週無料で楽しめるWeb漫画誌「角川ニコニコエース」を配信する。電子書籍には、ニコ動でおなじみのコメントを電子書籍にも入れる機能を備えているのが特徴だ。
川上会長は「電子書籍ではAppleとAmazonが有力と言われている。これは持論ですが、ネットでコンテンツを売っていく時、利用法をユーザーが選べないとダメだと思う。楽しみ方を決めるのはよくない。どこで買ったものでも、ユーザーが持っているもので楽しんでくださいという」と述べ、「販売プラットフォームを作るのではないく、コンテンツを楽しむプラットフォーム」を目指していく考えだ。
進行役を務めたメディアジャーナリストの津田大介さんが「アーティストがライブで盛り上がるように、ネットで本で盛り上がるのは物書きにとってはライブだと思う」と話すと、角川会長は「『ソーシャルリーディング』の本質はそこにあるのでは。作家の場合、出版社のマーケティングってサイン会くらいしかない。対面のアナログなものもいいけれど、それだけでは足りないと思っている人も多い」と、ニコニコ静画(電子書籍)の取り組みを作家の側も歓迎してもらえるのではと期待した。
川上会長は「ニコ生の人気番組だと10万コメントくらいついて(そのうち『w』もかなり多いが)、Twitterでも数千とか1万とかコメントがついていて、多過ぎてとても読めない。Twitterはそれだけツイートが多いと検索しても翌日には引っかからなくなる。コメントをする場所は増えているが、コメントしようと思うとオープンなプラットフォームがない時代が来ている。でもコメントで感想が欲しいじゃないですか。それはコンテンツホルダーが求めるべきであり、コメントも含めた形でコンテンツになる」と話し、ユーザーの反応も含める形で新しい「コンテンツ」が生まれてくるとした。
「コンテンツは引用されればされるほど新しい情報になる。コンテンツ自体は1年前かもしれないが、その引用は昨日されたものだったりする。初音ミク関連コンテンツの投稿は終わる気配がないが、それは2次創作が拡散しているから。ネットの普及でコンテンツの寿命は短くなってきているが、唯一、それを長く伸ばしているのは2次創作だ。それにはコンテンツの改変だけではなく、コメント投稿という行動も含まれる。それらを取り込んでいくことでコンテンツの寿命は長くなる」(川上会長)
角川会長も「作家の作品を改変してはいけないという考え方は人類の歴史でここ100年くらい。それ以前、例えば口承の物語はその場で取り入れて変化していくものだった」と応じ、「グーテンベルクの活版印刷技術を経て生まれたものがコピーする権利(copyright)である著作権で、そこを触ってはいけないと言われるようになったのがここ100年だが、もう1回触れるようにしてもいいのでは。作家のクリエイティブ性を落とすものではないと思う」とした。
●本命は「Kindle Fire」?
角川会長は、電子書籍のメインは「スマートパッドだと思う」とタブレット型端末に期待。「Kindle Fireではないと電子書籍時代は来ないのではないかと思っている」とした。
Kindle Fireは米Amazon.comが11月15日に発売するAndroidタブレット。199ドルという安価な価格で登場し、Amazonのコンテンツサービスを利用できる。国内では動画などのコンテンツ不足から発売は厳しいという見方が多いが、「そういう端末が提供されることでコンテンツも提供されるだろう。地上デジタル移行でテレビ局の意識は変わった」とみる。
川上会長は「日本の業界の人が分かっていないとは思わない。具体的なビジネスのイメージが見えないから遅いのであって、見えないのに進んでるとしたらむしろ危険だと思う。ひょっとしたらこうなるのでは、というレベルではイメージを持ち始めているのだろうとは思う」とした。
津田さんが「ニコ生が面白いことをやっている」とテレビ番組の作り手がうらやましく思っていることを紹介すると、川上会長は「テレビが自爆している部分がある。『電波少年』とかもうテレビじゃやっちゃいけないんですよね。テレビに限界がきたのではなく、いろんなルールができたから面白くなくなった。自主規制がいけない」と指摘する。例えば番組で料理が登場したら「この後スタッフがおいしくいただきました」と表示される──のは、もはやネットでもパロディにされる“お約束”だが「こういうルールを誰が作ったのかと言えば、それは視聴者が電話でクレームを付けたから。ユーザーが望んでいないルールができつつある」という。
川上会長は「ネットもこのまま行くとこうなる。自主規制はユーザーの声でやるものだ。ニコ生でも実際にそういう現象が起き始めていて、ユーザーがルールを作ってあげ始めている」という。
角川会長は「コンテンツの多様性が確保できれば心配することはないんじゃないかな」と応じたのに対し、川上会長は「ユーザーが好きなものを見るって理想の世界だと思うんですけど、好きなものがある人って少なくて、みんな強制されたいんだと思うんですよ(苦笑)」とした。
●Amazonとも「話せば解決の糸口が見えてくる」
国内の動向に注目が集まるAmazonは、国内出版社に対し強硬な条件を突きつけているという報道があった。角川会長はAmazonと「1年間交渉している」ことを明かし、その上で「Amazonも商売だからさまざまな条件を出しているのだろうが、日本の出版社の本を売っているのだから信頼できる土壌はできている」「話せば解決の糸口が見えてくる」と、基本的にはAmazonと出版社がそれぞれの交渉で決めるべき問題だという認識を示した。
川上会長は「利益には短期的なものと長期的なものがある」とした上で、「プラットフォーマーはどうしても強くなってしまう。『iモード』モデルを世界に普及させた時、国内のNTTドコモの取り分は10%だったが、海外の事業者は50%取った。それが正しい配分だからだ。だがその結果、携帯コンテンツ文化が花開いたのは日本だけだった」とし、短期的な利益を重視してプラットフォーマーが取り分を増やした場合、結果的に失敗する恐れがあると話した。
トークセッションはニコ生でライブ配信され、視聴者からは「漫画の場合、電子書籍化によりコメント数などで人気が分かるようになると、人気のない作家には出版社が力を入れず、新人が育ちにくくなるのでは」という質問が寄せられた。
角川会長は「出版社がそういう行動をすればAmazonが著者と直接契約するようになるだろう」と話し、川上会長も「コンテンツ業界の人と話していて痛感するのは、作品を作るにはクリエイターと同等かそれ以上に編集者やプロデューサーの役割が大きい。セルフプロデュースできる人は直接契約すればいいと思うが、そういう人は少ないだろう。そういう人だけでは大きくならない」と、出版社の育成機能はこれまで以上に重要になるとの認識だ。
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